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コロナに打ち勝て! | 社会医療法人財団佐野メディカルセンター佐野市民病院

コロナに打ち勝て!

2020年11月13日

2020年10月現在、世界は新型コロナ感染症のパンデミック状態にある。この感染症蔓延状態がいつまで続くか皆目見当がつかない。今年中に収束するか、数年先まで続くのか、全く分からない。そもそも感染症に限らず未来のことは分からないのだから当然だということになる。しかし、少しでも先のことをヒトは知りたくなるようだ。明日の天気が気になるから、何とかして明日の天気を知りたいと昔から人々は考えた。多くの体験から、西空に夕焼けが現れれば明日は晴れ、朝焼けは雨、ツバメが低く飛ぶと雨、猫が顔を洗うと雨・・・など沢山のことわざが生まれた。テレビ番組にいつごろからか「天気予報」がお目見えしたが、昔は半分くらい外れていたのではないか。かなり裏切られた記憶がある。ところが、現代では明日の天気はほぼ100%当てることができている。天気予報の正確さは気象予報士の科学的知識が豊富になったこと、人工衛星の情報が得られること、地球全体の気温、湿度、気圧などのデータが瞬時に集められ、解析できるようになったことなどのおかげのようだ。すべて科学の発展の成果だとみることができる。

ではCovid-19の発生を予測できなかったのか、と問うと、これは未だ難しいことだったと言える。いつ、どんな感染症が生まれ、パンデミックを起こすかは誰も予想できなかった。ただし、SARS、MERSなどの経験から遠からずウィルス感染症のパンデミックが起こるだろうと一部の感染症学者は考えていたようだ。歴史を振り返ると、人類は感染症との度重なる戦いを経験してきた。ペスト、天然痘、コレラ・・・。多くの人々が命を落とした。しかし、これら感染症に対しては多くの犠牲を払ったけれども、最終的に人類は滅びずに生き残った。Covid-19についても遠からず克服するに違いない。医学(科学)の進歩のおかげで、すでにウィルスの性質、感染経路、診断法、予防手段などが分かってきている。治療薬もやがて発明されるだろう。いつまで続くかは不明だが、終息に向かうことは確かだと考えている。

今、佐野市民病院の職員は全員が何とかして佐野市民がCovid-19に負けることのないように、我々のできる範囲でCovid-19対策に取り組んでいる。同時に、佐野市民の皆様が三蜜(密閉、密接、密集)を避け、マスク、手洗いなどの感染防御対策を取ることは自身の感染回避のために、またコロナの終息のために大事なことだと思っている。ご自身のため、社会全体のため、Covid-19対策を継続するようにお願いする。

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